Franco Battiato - Fetus

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ビート・シンガーからアヴァンギャルドパフォーマー、プロデューサー、コンテンポラリー・ミュージック・コンポーザーとして、国際的に知られ、Brian Enoへのイタリアからの回答とも言われた、Franco Battiato。彼のキャリアの始まりは60年代半ばに始まり、多くのシングルは特に成功しませんでした。最初の2作はフランチェスコの本名の下に発表されています。彼は、1945年にイタリアのカターニア近郊で生まれました。1965年頃にシチリア島を出発し、ミラノに移住。

最近少しずつイタリアのアンダーグラウンドシーンを掘り始めているところで、まだ全く体系化は出来ていないんですが、少しずつ点と線が繋がり始めています。といったところでイタリアのインディペンデントな音楽史を語るうえでFranco Battiatoを通らずにはいられないというところに行きつきました。

というのも、きっかけだったのは、Franco Battiatoが率い、Die Schachtelからの再発でも話題となったパーカッション奏者、Lino Capra VaccinaやBattiato肝いりのシンガー、Juri Camisascaも参加したスーパー・グループ、Telaio Magneticoの「Live '75」がBlack Sweatから再発されたところに始まります。この作品、まだ入手していないのですが、試聴した記憶は鮮烈に頭に残っており、Battiatoってこんな人なんだと初めて意識したところから少しずつ気になっていました。さらに、Root Strataのこの記事でVisible Cloaksがイタリアのアンダーグラウンドシーンにフォーカスしたミックスを発表していたことを知ったのもかなり僕のイタリア興味に火を付けてきました。

Battiatoプロデュース:Raul Lovisoni / Francesco Messina - Prati Bagnati Del Monte Analogo(Strange Days Records, Cramps Records)

そんなところで出会ったのが今回のSuperior Viaductからの一連の名作の再発です。今回はその中でも気に入った作品である、71年作の「Fetus」について紹介します。

progarchivesによると、

Francesco Battiato / synthesizers, VCS3, drum machine, lead vocals

With:
- Sergio Almangano
- Gianfranco D'Adda / drums
- Alberto Mompelio
- Gianni Mocchetti
- Elisabetta Pezzera
- Riccardo Pirolli
- Rossella Conz /voice

という編成。

イタリアの著名レーベル、Bla-blaからリリースされた「Fetus」(邦題にして「胎児」)は、VCS3シンセを主体にしたシンプルな歌詞、複雑なアレンジを主体にしたミニマルなサウンドを備えた非常に独創的なアルバムでした。 その中から、2つのトラック、"Energia"と"Una cellula"はシングルとしてもリリースされています。Battiatoは、当時のプログレッシブ・ロックのサウンドとVCS-3シンセサイザーアヴァンギャルドなエレクトロニックミュージックの世界を模索していました。Franco Battiatoが、特にFetusのようなアルバムでかなり有名になったのは変だと思われますが、80年代と90年代のことがもっと主流で商業的だったともされています。

リリシストと言うべき、夢のように狂い、喚起された歌声。伝染性のメロディーと革新的なサウンドコラージュのテクニックは、各トラックの平均長さが4分未満であることを考えると一意的なスピードを保っていて驚異的。作品の発表がプログレ黄金期の73年以前ということを考えても時代性を超越したクオリティ。イタリア変態歌謡史に残る傑作です。