Giuseppe Leonardi - TBC

今年ももう二月の半ば、僕が個人的にフォーカスしているクラブ~アンダーグラウンドシーンでも既に多くの良質なリリースがあり、特に財布が厳しい休学中の僕もバンドキャンプやBoomkatでデジタルを買い漁ってしまいがちですね・・・。

特に先月、Mule Musiqお抱えの邦人ハウス・プロデューサー、Kuniyuki Takahashiの編集盤を発表したMusic From Memoryや、イタリアの深淵なる地下シーンへと注力するSoaveや、Invisible City Editionsの共同創設者、Brandon Hocura主催のカナダの新レーベル、Séance Centreなんかは、金が無かろうと今年も全部チェックしたいと思っています。

さて、やはり、今年もMusic From Memoryのサブレーベルで、ダンス・ミュージックに注力する新鋭レーベル、Second Circleからは、さっそく素晴らしい作品が来ています。

オーストリア・ウィーン拠点の若手プロデューサーというインフォしかまだ判明していないミステリアスなアーティスト、Giuseppe Leonardiによるデビュー作、これがまたクラブで映えるアンビエント・ポップが好きな僕のツボをズッポリと突いてきました。

八十年代ニューエイジ・クラシックを思い起こす、カリンバ・シンセのエレガントな音色からしてまず好みの奥底にまで突き刺さりました。少し濁した質感もまたフェチズムを突いてくる。Eibhlín Wjeraなる女性シンガーにGiuseppe自身と様々な地元の歌手による妖しげなスポークン・ワードがオーガニックなシンセの波に乗ってスローモーションに揺れ、アフリカンな民族音楽からインスパイアされたであろう、麻の香りのするミスティックなリズム感で下支え・・・。シンセポップからディスコ、バレアリックにハウスも通過したテン年代標準のエイティーズ愛溢れるサウンドに、昨今のニューエイジ回帰をも巻き込んで、黎明期から続くクラブミュージックとスピリチュアリティの邂逅が新たなフェイズに移った今の時代に相応しい響きを届けています。

ここ数年のトレンドにちょっと迎合的とも言えるかもしれませんが、それ以上にデビュー作としては上出来です。多くの人の今年の上半期ベストに食い込んで来そうな予感。

まだ、日本には入ってきていないようですが、International Major Labelというオーストリアのレーベルからも12"が出るみたいなのでそちらも楽しみです。