John Carroll Kirby - Travel

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先日もやはりバンドキャンプ発の出会いがありまして。ニューヨークの才媛SADAFがデビューしたことにより、発足時からTiny Mix Tapesに取り上げられ、さっそく注目レーベルとしてのし上がってきたロスアンゼルスのOutside Insight、最高です。

今回出会ったのは、SADAFに続く、レーベル第二弾のアーティストで、Blood Orangeのコラボレーターでもあり、あのSolangeの「A Seat At The Table」にも数曲参加しているロスの新鋭で、プロデューサー、作曲家、キーボーディストのJohn Carroll Kirbyのデビュー作。東京で構想され、ベリーズのラマニで書かれたKirbyの楽曲は、シンセとリズムの多元宇宙論、そして桃源郷のアトモスフィアさえも香らせた意欲作。まるで、Suzanne Kraftのニューエイジ/バレアリック観と細野さんのエキゾな一面、Jon Hassellの「第四世界」までも一手に繋いだような荘厳たる響き。同国の女性シンセシスト筆頭、Kaitlyn Aurelia Smithの音楽ともリンクする部分も多々あるように思います。カリブから匂うエキゾティシズムとニューエイジ音楽の霊性が高度にミックスされ、アンビエントとしても電子音楽としても素晴らしい完成度に仕上がった一作。それぞれの楽曲に幻想的な土地名を配した「Travel」というタイトルにふさわしい四次元探索感あり、早かった2017年を総括するにぴったりな音楽。既にRAやRed Bull Radioなどでも取り上げられていますが、日本のレコードショップに並ぶ日も近いのではないでしょうか。