Almas Fronterizas - Rosa Tropical (2017)

ジャケット・アートワークを見て、これだ!となって、南米ものの再発かな?と思いながら何も考えずに購入したこちら、ちゃんと見てみると現行のアメリカのグループでした。

アートワークを制作した人物を調べると、過去には、割と有名なデスメタルグラインドコア・バンドのジャケットも担当している、Ricardo Montenegroという人物でしたが、こんなミスティックなジャケットも描けるもんなんですね。

さて、本作は、サンフランシスコのチカーノ・アーティスト、Gilberto Rodriguez(ヒルベルト・ロドリゲス)のソロ作品を発表しているDiscos Pistolas y Saguarosという詳細がイマイチ掴めないレーベルから発表された、カリフォルニア・オークランドのメキシコ系アメリカ人たちによるネイティブ・ロック・バンド、Almas Fronterizasの最新作。

ネット上にはあまりインフォが出ておらず、大して詳しいことは分からないのですが、少なくとも、彼らの歌は主にスペイン語で歌われています。本作には、前述のGilberto Daniel Rodriguezもギター&ボーカル&ベースとして参加していますが、2015年のファーストアルバムの時点から関わっているようなので彼もメンバーなのでしょう。

ベイエリアで活動しているという土地柄、麻の香りがぷんぷんと伝わってきます。その音楽は彼らのラテンのルーツに根差しながら、カリフォルニアというサイケデリックの歴史を紡いできた地域の雰囲気をふんだんに取り込んでいます。ポクポクと浮遊するコンガによるパーカッションと抑えたベースのリズムに乗りながら、時にヒプノティックなトランペットが華を添え、緩やかに行進。全体的にまったりとしたサイケデリックな曲調ですが、七十年代ハードロックを思わせる"El Barrio"も聴きものです。

B級感が拭えない部分もあるのですが、独特のミックスの妙もクセになります。この新鮮なグルーヴ感、これから来たるジメジメとした季節のお供にいかがでしょう?