Horace Tapscott Conducting The Pan-Afrikan Peoples Arkestra - The Call (1978)
Label : UGMAA
Format : LP
Catalog# : NIMBUS 246
Country : US
Released : 1978
A1 The Call
A2 Quagmire Manor At Five A.M.
B1 Nakatini Suite
B2 Peyote Song No. III
ここ10年以上に渡ってシーンへと君臨する現代ジャズの一つの頂点とも言える、Kamasi Washingtonにもインスピレーションを与えた(カマシ自身が公言している)米国のレジェンド級ピアニスト/編曲家であり、LAの伝説的ジャズ・ミュージシャン集団、Pan-Afrikan Peoples Arkestraを率いていた再評価著しい人物Horace Tapscott。
Pan-Afrikan Peoples Arkestraは、60年代のLAの黒人政治運動団体から発展して誕生したもので、黒人芸術家のためにその相互援助、そして、意識の向上を目的として設立された非営利団体〈U.G.M.A.A.〉を母体とし、その溜まり場となっていた同地の〈The Watts Happening Coffee House〉や教会でのライヴを中心に活動を展開していました。これらは今日隆盛を極めている現代のLAのジャズ・シーンの源流ともなっています。
本作「The Call」は、〈Black Jazz〉や〈Strata East〉といった名レーベルとも並ぶ、スピリチュアル/ブラック・ジャズ一大聖地であり、ローカル・コミュニティに根ざした名門レーベル〈Nimbus〉からリリースされた78年の傑作セカンド・アルバム。Harv Nagi (DJ Harv)主宰の〈Outernational Sounds〉(インド産ディスコからスピリチュアル/ソウル・ジャズ系などの再発を手掛けている新興レーベル)から19年に初のアナログ・リイシュー済み。今回掲載したのはそのオリジナル・ストックです。
昨今、非常に高額で取引される米国のスピリチュアル/ブラック・ジャズ作品群の牙城の一つとして〈Nimbus〉関連作は同レーベルにより盛んに再発が行われてきました。そんななか、長らく活動を続けてきたP.A.P.A.(18年にはインスタも開設されたり)、昨年には、Carlos NiñoやSharada Shashidar、Jamael Deanといった〈Leaving Records〉や〈Stones Throw〉系の人脈を迎えた現代版Pan Afrikan Peoples Arkestraの新録なんてのもこっそりと出ていたり、脈々とその系譜は現代にも引き継がれています。
(こんな本も去年でてた模様)
- Credit -
Alto Clarinet – Herbert Callies
Alto Saxophone – Michael Session
Bass – David Bryant, Kamonta Lawrence Polk
Cello, Bass – Louis Spears
Conductor, Piano, Co-producer – Horace Tapscott
Drums – Everett Brown Jr.
Flute, Soprano Saxophone – Kafi Larry Roberts
Illustration, Design – Michael D. Wilcots
Leader [Bandleader], Soprano Saxophone, Tenor Saxophone, Flute [Bamboo] – Jesse Sharps
Liner Notes – Aman Kufahamu
Percussion, Drums – William Madison
Piano – Linda Hill
Producer – Tom Albach
Tenor Saxophone, Bass Clarinet – James Andrews
Trombone – Archie Johnson, Lester Robertson
Tuba, Bass – Red Callender
Vocals, Flute – Adele Sebastian